杉浦 潤平

リハビリに興味を持った理由は?

2001年、理学療法士の免許を取得。約5年間病院で勤務し、長期療養型、難病、回復期などを担当しました。その間、非常勤で訪問リハビリ業務を経験後、2006年3月に当社に入職しました。2013年には、リハビリ特化型のデイサービスをオープンしました。

病院のリハビリではたとえ効果が得られなくても、患者さんは毎日リハビリ室に来てくれますが、訪問リハビリでは1回の訪問で何らかの効果が得られなければ、「必要ない。もう来なくていい」と、利用者様は離れていきます。逆に、利用者様にリハビリの効果を実感していただけると、「また来てください。待っています」と、笑顔で応えてくれます。自分としてはここに訪問リハビリの魅力を感じ、当社への入職を決めました。

リハビリへの想い

「訪問リハビリでもできることがある」ということよりも「訪問リハビリでしかできないことがある」ということを常に念頭に置いています。リハビリの量を求められない現行の介護保険の制度下では、いかに質の高いリハビリを提供できるかが重要です。身体機能の維持が目的ではなく、向上を目標としたリハビリを提供していきたい、という信念を持って取り組んでいます。
デイサービスでも、理学療法士にしかできないことがあります。当社のデイサービスでは理学療法士の特性を活かした評価や運動プログラムを実践しています。「こういうデイサービスを待っていた」という利用者様の声が非常に多く聞かれます。理学療法士の関わり方をいろいろと考えることができ、それぞれが様々なアイデアを出し、皆で作り上げていくデイサービスで、理学療法士としてのやりがいを感じられます。

当社に勤務するようになり、病院勤務の時には経験できなかった広い視野でリハビリの存在意義を捉えることができるようになりました。当社には同じような志を持ったセラピストが集まってきています。それぞれの個性も活かしながら、今後も地域に貢献できる会社として成長していきたいと思っています。
 

今後について

しかし、現在の課題として、リハビリの効果が医師やケアマネージャーに浸透していないことが挙げられます。そのため、当社ではデイサービスや地域の会合など、機会のある毎にリハビリに対しての意識を高めていただけるような取り組みを進めています。
当社は、
○いかに地域へ貢献できる企業を育てていくのかを考え、介護保険事業の動向を見極めながら最新の情報を共有し、全国規模で在宅リハビリの発展を目的として精力的に活動している『NPO法人 全国在宅リハビリを考える会』
○横浜市港南区の訪問リハビリスタッフの情報共有の場としての『港南区リハビリ連絡会』
○更に広域となる横浜市全域で構成される『横浜南部地区訪問リハビリテーション連絡会』
○港南区の医師や主任ケアマネが主体となって、在宅介護に関わる多職種が集まり、定期的に勉強会を開催している『医福ネット』
などの会に参加させていただき、地域から全国にかけてのネットワークを大切にしています。最近では地域での活動が認知されてきており、区役所といった行政からの協力要請もいただけるようになっています。小さな事業所ですが、これらのネットワークも当社の大きな魅力だと感じています。

最後にコメントを!

当社に勤務するようになり、病院勤務の時には経験できなかった広い視野でリハビリの存在意義を捉えることができるようになりました。当社には同じような志を持ったセラピストが集まってきています。それぞれの個性も活かしながら、今後も地域に貢献できる会社として成長していきたいと思っています。